oose__pa’s diary

音楽愛に溢れた人間です

零色 / マカロニえんぴつ 感想文みたいなやつ

まーたマカロニえんぴつの話する

初の全国流通盤アルデンテから零色という曲

このアルデンテっつうEPも全曲語れるくらい好きなんやけど、ずば抜けで零色が凄い

 

イントロからポワポワした音とじくじくしたギターの音が胸に刺さる、そして囁くような優しい歌声から曲が始まる、しかもいきなり韻踏みまくりの完璧なスタートダッシュですぐ惹きつけられる

からの、Bメロ。ここの一発目のフレーズ、私の知る中で一番最高のフレーズ。好きな曲の好きなフレーズ山程あるけど、間違いなくいちばん。

誰も何も体内に入れさせては絶対に駄目だと彼は言う ただ今は零色に染まれよ

これです。聞くたびに身体が疼く。エロすぎないかい?私が何を想像してるかは言わないが、エロすぎないかい?あとこのフレーズから微かに香る支配欲が余計に色気を増す。

何故微かになのか、それは単語を1つ1つブツ切れでメロディーに載せてることと倒置法が使われていることからだと思う。

彼は、絶対に誰も何も体内に入れさせては駄目だ、と言う  ただ今は零色に染まれよ

倒置法を正し、言葉と言葉の隙間を正確に書くとこうだろう。

それをこうだ

誰も  何も  体内に  入れさせては  絶対に駄目だと  彼は言う  ただ  今は零色に  染まれよ

この1つ1つの言葉をはっきり区切りながらではっとりさんは歌う

この少しの言葉と言葉の隙間の一瞬で私はいろーんなことを考えるのだ、そして遠回りで微かな支配欲を感じた。淡いオレンジと柔らかいピンクがやさしく混じりあい、たまにグレーが混ざろうとしてもそれを跳ね返すようなイメージだったところに、ほんの少し黒が流れ込んできてしまうようなイメージで。

ストレートにぐっとくる歌詞も哲学的な歌詞も唸ってしまうくらい綺麗にメロディーに乗っかった歌詞も大大大大好物だが、妄想大好き考えすぎ思い込み激しいガールな私はこういう、いろんな考えを頭いーっぱいに膨らませられる歌詞を本能で好きになってしまうんだ。

 

Bメロから、少しずつ歌声のテンションがあがっていって、サビに行くんだけど、サビを何かに縋るように歌うんだよね、歌詞もそんな感じ。これがクセになる。少し荒々しい歌詞を力強く歌ったあとに、ラスサビで最後の最後の ずっと探しているんだ  がまたちょっと切ない感じで締めてて、胸がぎゅんってなる。からのアウトロ。イントロと同じくシンセサイザーのポワポワ音とギターのじくじくした音で終わる。

最初っから最後まで、メロディー、歌声、歌詞、音がずっと私の全てに刺さりすぎる。

完璧だよなあ。好きとか最高とかずっと聴いてられるとか、それはもちろんだし、それ以上に完璧だ…まで思った曲はこれが初めて。

 

高校卒業したくらいから、もういろんな音楽聴きすぎて、私はもうこれ以上音楽に感動することはないんじゃないかって不安になってた。

全然全然全然だった。感動しまくり。マカロニえんぴつは感動とワクワクと感嘆をたくさんくれる。9月のミニアルバムももちろん予約してしまった。

音楽に対するアンテナを一生張り巡らしていたい。まだまだ音楽への興味やワクワクを仕舞ってしまうには私は若すぎる。たぶん誰だってそうだと思う。